日本乳酸菌学会誌
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総説
環境細菌のシングルセルゲノム解析 ―微小液滴を用いたゲノム解析手法とその応用例―
西川 洋平細川 正人小川 雅人竹山 春子
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2020 年 31 巻 1 号 p. 17-24

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抄録

環境中に生息する多様な難培養性細菌の機能解明に向けて、培養に依存しない手法として、ゲノム情報に基づいた解析が注目を集めている。次世代シークエンサーの発達によって多量の配列情報を一度に取得することが可能になったことにより、多様な環境を対象としたゲノム解析が現在進行形で進められている。また、蓄積されたゲノム情報は様々な解析に利用され、日々新たな知見が報告されている。本総説においては近年の筆者らの研究成果を交え、メタゲノムおよびシングルセルゲノムを用いた環境細菌のゲノム解析における最新の研究トピックを概説する。特に、微小液滴を用いたシングルセルゲノム解析技術について、その応用例と有用性を紹介したい。

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© 2020 日本乳酸菌学会
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