2022 年 33 巻 3 号 p. 206-214
Lactiplantibacillus plantarum subsp. plantarum N793(以下、N793 株)の頭皮への塗布が薄毛に悩む男女の毛髪に及ぼす影響を非盲検単群試験にて検討した。薄毛を自覚する健常な日本人男女 12 名に 24 週間、N793 株 20 mg を配合したローションを塗布させた。デジタルマイクロスコープによる毛髪評価では、N793 株の塗布により、塗布 24 週の毛髪密度および非軟毛密度が塗布前と比べて有意に増加した。また、塗布前と比較し、塗布 24 週では抜け毛本数が減少していた。VAS アンケートでは、抜け毛に関する設問について、塗布 24 週のスコアは、塗布前と比べて有意に改善した。毛の太さに関連する 3 問について、塗布 24 週のスコアは、塗布前と比べて有意に改善した。毛髪のボリュームに関する設問について、塗布 24 週のスコアは、塗布前と比べて有意な改善が認められた。生え際・分け目に関連する設問について、塗布 24 週のスコアは、塗布前と比較して有意に改善した。抜け毛の実感性に関する設問について、塗布 24 週のスコアは、塗布前と比べて有意な改善が認められた。安全性に関しては、いくつかの項目において有意な差が認められたものの、いずれも基準値内の変動であり、生理的変動の範囲内であると考えられた。本試験から、N793 株の頭皮への塗布が薄毛を改善することが示唆された。また、安全性評価としてヒトパッチテストを実施した結果、N793 株の塗布は安全性に問題がないことも示された。