日本レーザー医学会誌
Online ISSN : 1881-1639
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特集「新しい顕微鏡技術を用いたレーザー医療」
超短光パルスレーザーによる細胞,生体分子の動態の可視化解析
根本 知己
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2009 年 30 巻 4 号 p. 435-440

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抄録

近赤外超短光パルスレーザー光によって引き起こされる多光子励起過程を利用する2光子顕微鏡は,その固有の物理学的,化学的特性のため,生組織や生細胞のイメージングに適している.特に,インタクトに近い組織の深部断層像を,高い空間分解能をもって長時間にわたり観察することが可能である.また開口放出現象の分子基盤やその病理学的研究にも有効であることを示してきた.本稿では2光子顕微鏡を中心に,新しいバイオ分子イメージングについて議論する.

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© 2009 特定非営利活動法人 日本レーザー医学会
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