2014 年 35 巻 1 号 p. 79-86
Blue laser imaging(BLI)は分光波長と白色光波長による画像の組み合わせにより,粘膜浅層血管,粘膜深層血管,粘膜微細構造が同時に強調される.また,画像が明るく被写界深度が大きいため近接,弱拡大から強拡大観察でも粘膜面に焦点が合いやすい.したがって内視鏡の操作性が簡単となり,胃癌のスクリーニングから拡大画像による質的診断やESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)前の範囲診断に有用である.さらに腸上皮化生と癌の高い色調コントラストは胃癌のスクリーニングに有用である.