日本レーザー医学会誌
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半導体励起レーザーDio Lite®532 Laser Systemによる皮膚血管性病変の治療
久保田 潤一郎小林 美貴子
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2000 年 21 巻 2 号 p. 115-120

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抄録

半導体励起レーザーDio Lite® 532 Laser System (波長532nm, 出力0-3W)の効果について, 毛細血管拡張症, クモ状血管腫, 単純性血管腫, 血管拡張性肉芽腫において検討した.
方法は肉眼的に表皮に変化がなく, 血管の消失するスポット径と照射エネルギーを選択した. 1週間後および1ヶ月後に効果を判定した.
結果は顔面の毛細血管拡張症, クモ状血管腫には有効であった. ポートワイン血管腫ではフラッシュランプ色素レーザーと比較して無効と判定した. 外径1mmを越える血管では, 効果がなかった. 従来の装置に比較して術後の紫斑がなく, 今後の応用には照射条件の検討が必要である.

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