昭和医学会雑誌
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再発性心筋梗塞の病理形態学的研究
―初発心筋梗塞との比較研究―
篠原 文雄鈴木 孝岡田 拓郎塩川 章
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1980 年 40 巻 3 号 p. 321-336

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抄録
心筋梗塞再発例の死亡率は初発例に比し非常に高率である.近時急性心筋梗塞の入院後の死因として最も多い心原性ショック・重症心不全を示すものは再発例に多い.今回再発例の病理形態学的所見を明らかにするために死後単純X線撮影による冠動脈石灰化の状態や冠動脈造影による狭窄分布を調べ, さらに冠動脈並びに心筋横切部の組織学的検索を行って, 初発例と比較検討した.平均心重量は初発例430g, 再発例448gで, 後者に拡張性肥大の傾向がみられた.再発例では初発例に比し石灰化分布のみならず狭窄分布も広範になっていた.再発例では冠動脈障害度は狭窄分布に関係なく高度に障害されていた.心筋内小動脈硬化も再発例で強くなっていたが, 心筋内小動脈硬化は狭窄分布よりも障害度に関係していた.組織学的には初発例では経時的に規定正しい治癒過程がみられた.一方再発例では旧梗塞巣にも血管の拡張, 出血などの変化がみられた.心筋破裂の合併症は初発例に多くみられた.
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