抄録
加熱処理した田七を30%エタノールで抽出し, 凍結乾燥して得られたエキス (HK302) を用いて経口投与による抗炎症作用を検討した.カラゲニン足蹠浮腫では, HK302の500, 2000mg/kgで抑制の傾向が認められたが用量依存性は認められなかった.毛細血管透過性については, 同用量のHK302で抑制作用は認められなかった.対照薬として用いたIndomethacin 30mg/kg経口投与では, 両者共著明な抑制作用が認められた.以上の結果から, 経口投与によるHK302の抗炎症作用は, ほとんど無いか, あってもきわめて弱い作用であると推察された.