昭和医学会雑誌
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田七エキス (HK302) に関する薬理学的研究
第2報コレステロール負荷高脂血症ラットに及ぼす影響
中山 貞男, 坂本 浩二, 今田 修, 兼澤 敦, 隈岡 功, 中川 静紀, 不破 亨
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1987 年 47 巻 5 号 p. 669-676

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抄録
田七エキス (HK302) の脂質代謝に及ぼす影響を調べる目的で, 6週齢の雄性Wistar系ラットに, 高コレステロール飼料 (HCD) 飼育下, HK302の200および1000mg/kgを30日間経口投与した.その結果, 血清脂質については, β-リポ蛋自 (β-Lipo) , 中性脂肪 (TG) , 総脂質 (TL) , 総コレステロール (TCH) , リン脂質 (PL) および遊離脂肪酸 (FFA) の抑制または抑制傾向と高比重リボ蛋白 (HDL) の増加傾向がそれぞれ認められ, 結果的に動脈硬化指数 (AI) の低下もみられた.比較対照薬として用いたclo丘brate (CF) では, 特にFFA, TCHおよびTLの抑制または抑制傾向, β-Lipoの増加がそれぞれ認められた.一方, 肝脂質については, TGがHK302投与群において抑制傾向にあったが, CF投与群では著しく抑制した.肝TCHの変動はいずれの薬物投与群にも認められなかった.以上のように, HK302に脂質代謝改善作用のあることは明らかであるが, その作用機序はCFと異なり, 主として腸管における脂質の吸収阻害に基づくものと考えられる.また, 実験成績から考え, HK302の作用が薬用人参のそれと類似するものであることが示唆された.
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