昭和医学会雑誌
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若年女性に発症した後下小脳動脈の解離性動脈瘤によるWallenberg症候群の1例
坂巻 良一, 金野 真一, 田畑 穣, 小林 和夫, 井出 宏嗣, 高橋 昭三
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1992 年 52 巻 4 号 p. 441-444

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抄録
外傷および既往症のない29歳の女性が後頭部痛および回転性のめまい等を主訴として入院した.入院時の神経学的検査よりWallenberg症候群を疑い, 頭部CTスキャンおよびMRI検査を施行した.CTスキャンでは異常所見は認められず, MRIにより左延髄外側部にhigh intensityareaを認めた.さらにDSAおよび脳血管撮影にて左後下小脳動脈起始部に解離性動脈瘤を認めたため, 当院脳神経外科にて動脈瘤のクリッピング術施行され, 経過良好にて退院した.本症例のようにWallenberg症候群を呈する場合, 迅速なMRI検査で病巣, を確認し, また脳梗塞のriskfactorのない若年者である場合では, 椎骨脳底動脈系の解離性動脈瘤を疑い, DSA, 脳血管撮影を行なうことが必要と考える.若年者のWallenberg症候群, その原因が後下小脳動脈の解離性動脈瘤であったまれな症例を経験したので報告する.
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