生体医工学
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コンピュテーショナルイメージング
堀﨑 遼一
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2019 年 Annual57 巻 Abstract 号 p. S15_1

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抄録

光を用いたイメージングは,高速かつ非侵襲であるため医療分野で長く利用されている.一方,光学分野において,コンピュテーショナルイメージングと呼ばれる信号処理を前提としたイメージング技術が近年注目を集めている.コンピュテーショナルイメージングは,光学系と信号処理系が独立して設計されている従来のイメージング技術に対し,両者を統合設計することでイメージング性能の向上やハードウェアの簡略化が可能である.特にGPUに代表される計算機の演算パワーの向上や深層学習に代表される情報科学技術の進展が当該分野の追い風となっている.また,医療分野においては,イメージングシステムの高速化・高画質化・小型化は重要課題であるため,医療応用を念頭に置いたコンピュテーショナルイメージングに関する研究も進んでいる.本講演では我々が開発を進めているコンピュテーショナルイメージングに関する研究例を,散乱体を通したイメージングを含めて幾つか紹介する.

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© 2019 社団法人日本生体医工学会
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