抄録
本研究では、食品廃棄物中に多く含まれる米やパン等のデンプン分に着目して、酵母での発酵によりエタノールを得る新しいリサイクルシステムを提案した。本システムでは、エタノール化設備をガス化溶融炉等の熱処理施設に隣接させて設置することによりエタノール化の過程で発生する残さをガス化溶融炉で処理し、また、ガス化溶融炉で発電した安価な電力と利用価値の低い低圧蒸気をエタノール化製造システムに利用することにより全体エネルギー収支の最大化を行った。本研究は、平成17年~21年の期間、NEDO実験事業「バイオマス地域システム化実験事業」の一つとして、食品廃棄物10トン/日から無水エタノール400Lを製造する実証プラントの建設と実証実験を実施したものである。