抄録
廃棄物由来のレアメタルが「都市鉱山」として多く眠っている。環境省・経済産業省は、適正かつ効果的なレアメタルのリサイクルシステムの構築を目指し、平成21年度に7地域を選定し、小型家電の回収モデル事業を実施した。本研究ではその一つである「名古屋市・津島市における使用済み小型家電の回収モデル事業」を事例とし、小型家電の回収システムのあり方と実効性の検証を目的とする。
本事例について、回収拠点1開催あたりでは、津島市では行政のステーション回収により最も多く回収され、名古屋市では集団回収・市民参加型回収により最も多く回収されたが、排出機会が最も多く担保されるボックス回収による回収量は少なかった。排出者にとって回収拠点開催1回あたりの価値づけが高くなり、排出を1回見送ることの「機会費用」が相対的に高くなることと、地域に定着している資源回収の仕組みを組み合わせた小型家電回収システムの構築が求められる。