主催: 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
管理された埋立地においては亜酸化窒素および非メタン炭化水素の検出がしばしば報告されており、メタン以外の温室効果ガスおよび前駆物質の排出挙動に対する関心が高まっている。本研究では、国内外の廃棄物埋立地を対象とした亜酸化窒素排出実態の調査を行うとともに、排出挙動の解明と排出量算定に関する基礎的な検討を行った。亜酸化窒素の排出が我が国の埋立地においては非常に稀であり排出量の寄与としては小さいこと、ならびにその排出メカニズムとしては嫌気的生成と好気的生成の双方に由来することが示され、廃棄物埋立地あるいは投棄地の維持管理が排出挙動に大きく影響することが示された。