抄録
社会全体の廃棄物管理能力の向上を目指すコミュニティベースの廃棄物管理(Community-Based Solid Waste Management)の取組みが重視される中、東南アジア諸国においても様々な主体による取組みが行われている。各国のコミュニティ(自治組織、学校、地域NGO、寺院等)とそれを取り巻くアクター(中央・地方行政、企業、有識者等)の構造は、各国の社会、文化、宗教、政治、経済的背景から異なり、その取組みにも特徴がある。本論では、タイ、マレーシア、ベトナムにおける既存事例を現地調査し、各国で特徴的なコミュニティ形態や活動を明らかにすることを試みた。タイでは、寺院を中心としたコミュニティ、小学校、(日本でいう町内会的な)コミュニティ、ベトナムでは婦人連盟や青年同盟などの大衆組織が廃棄物管理・3R活動を担う中心的なコミュニティとして確認された。