抄録
清掃工場では、焼却炉や溶融炉の起動・停止時の昇温・降温速度の維持のため、あるいは処理時の燃焼温度低下を補償するために一般に灯油や重油といった化石燃料を使用しているが、これらの化石燃料を再生可能エネルギーで代替することができれば、清掃工場からのCO2排出量を削減することが可能となる。本研究においては、木質チップ等のバイオマスを急速熱分解することで得られる液状生成物(バイオオイル)を清掃工場における灯油代替燃料として利用可能なことを実証するための燃焼試験を行なった。その結果、バイオオイルの燃焼性については燃焼室温度の昇温性能、排ガス組成等、灯油を使用した場合と比較して差異は見られず、バイオオイルは灯油代替燃料として十分に使用できることを確認した。