抄録
2005年1月より自動車リサイクル法が本格施行されて以来,使用済み自動車(End of Life Vehicle,ELV)の流通ルートが明らかとなってきた.そこで,ELVのフローから見る問題点を把握し,自動車リサイクル法の効果測定を行った.
まず,ELVのフローからみた自動車リサイクル法の現状を以下に示す.2009年度の我が国における使用過程車は年間約790万台のうち46%程の約360万台がELVとなっている.ELVは解体業者により事前選別と有価部品の取り外しがされた後,破砕業者によりシュレッダーにかけられる.最終的に残った自動車シュレッダーダスト(Automobile Shredder Residue,ASR)はリサイクル処理または埋立処理される.しかし,ASR処理の環境負荷問題や最終処分地の問題からASRの発生抑制は急務となっている.
以上の問題点を受け,自動車リサイクル法の効果測定を行うために鉄スクラップ価格の自動車リサイクル法への影響,リサイクルの高度化を評価するためにASR処理の現状についての調査,分析を行った.