抄録
廃棄されたノートパソコンの液晶モニタから、酸洗浄-固相吸着法により、インジウムを回収する技術について検討した。液晶パネル中のインジウムの濃度は約370mg/kgであった。液晶パネル中のインジウムは蒸留水では1%程度しか抽出されなかったが、塩酸を用いることで抽出率は上昇した。また塩酸濃度を高めることで抽出効率は上昇し、3N塩酸抽出で30%程度回収されたが、濃塩酸や王水を用いても回収率は最大で40%程度であった。酸で洗浄した溶液を固相吸着剤(GL Science製 TE-05)に通水した後、濃塩酸で溶脱させて回収することを試みた。洗浄溶液のpH が1.3 程度であれば、溶液中のインジウムの約80%を吸着捕集することが出来た。ただし1回だけの洗浄では完全に溶脱することは出来ず、繰り返し洗浄が必要であった。