抄録
新興国や開発途上国における工業の発展を受け、循環型社会の構築を目指したリサイクルなどの静脈ビジネス(3R)の海外技術移転が進みつつある。筆者らは昨年度、静脈ビジネスの本格化する時期の推定を試みるとともに、動脈ビジネスと静脈ビジネスの海外技術移転における相違点を項目別に整理し、静脈ビジネスの海外技術移転を成功に導くための方策について基礎的検討を行った。本報告では、静脈ビジネスのハード・ソフト技術に着目し、入口・出口を含めた動脈・静脈の違いの整理を行い、その結果を元に海外での事業計画検討~事業化~確立・拡大にいたる静脈ビジネスの各段階における成功要因の分析を試みた。