抄録
飲み残した飲料が入ったまま、ごみ箱に廃棄されるペットボトルの実態を調査した。飲み残しには、意図的なものと、本人は飲みきったつもりで廃棄されるものがあり、10g以上のものは前者と考えられた。廃棄されたペットボトルの総本数の23%に何らかの飲み残しがあり、8%は50g以上飲み残しのあるものであった。飲料の種別でみると、果実飲料はミネラルウォーター類、茶系飲料に比べ、意図的な飲み残しの割合が高かった。飲み残しがある場合の平均飲み残し量は55.9g/本であり、ごみ箱に廃棄されたペットボトルの総本数からみた飲み残しの発生源単位は12.8g/本であった。これは、ペットボトル空容器重量の47%に相当する。
学内で飲み残し経験のある学生は27%で、飲料購入時に飲みきれるかどうかを考えたことがない学生は飲み残し経験率が高かった。飲み残しの理由(複数回答)は、「お腹がいっぱいになってしまったから」が56%、「荷物になるから」が41%と多かった。