抄録
多種多様なエコタウン事業を理解するためには、エコタウン事業をその特徴からいくつかのタイプに分類して理解することが有効である。そこでエコタウン事業の分類を行うため、エコタウン事業の立地する地域の特性としての人口、面積、人口密度、一般廃棄物量、製造品出荷額等、産業廃棄物量を取り上げ、立地地域の特徴を明らかにした。次に、エコタウン事業自身の特徴を明らかにするために、総事業数、補助金額、PET、家電、自動車、動脈静脈連携事業の主要事業について分析し、地域特性との関係を求めた。その結果、エコタウン事業をコミュニティ廃棄物処理・リサイクル型(小都市)(Ⅰ)、都市廃棄物処理・リサイクル型(大都市)(Ⅱ)、工業団地静脈ビジネス形成型(中都市)(Ⅲ)、動脈静脈連携型(重工業都市)(Ⅳ)の4つに分類した。これらの分類は、エコタウン事業の経験、知見を活用した海外への静脈技術移転に適用できると考える。