廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第24回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A4-3
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A4  ごみフロー・物質フロー 2
日本における都市ごみ中バイオマスの14C/12C比率推定
*平井 康宏藤本 祐希酒井 伸一
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抄録
ごみ発電のバイオマス割合や廃棄物焼却由来の温室効果ガス算定に、炭素同位体比を用いる14C法が注目されている。14C法を適用するには、大気核実験による木材への14C濃度の一時的上昇を補正するため、測定対象とするバイオマスの組成にあわせて地域ごとにバイオマスの14C/12C比率を設定する必要がある。本研究では、筆者らがこれまでに推定した建築廃木材および紙ごみに加え、廃家具や厨芥類についても14C/12C比率を設定し、それらのごみ組成比率ならびに炭素含有率を勘案して、都市ごみ中バイオマス全体の14C/12C比率を推定した。ごみ組成比率の不確実性にディリクレ分布を、組成別炭素含有率に正規分布を、組成別14C/12C比率にベータ分布を仮定したモンテカルロシミュレーションの結果、14C/12Cは1950年を基準として105.8%±1.4%と推定され、既往研究(スイス111.3%)より低かった。
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© 2013 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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