廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第24回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: D6-1
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D6  放射性物質・重金属の挙動/処理技術 1
逐次抽出法による一般廃棄物焼却灰中のセシウムの存在形態
*土手 裕関戸 知雄落合 勇太
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抄録
焼却灰中のセシウム存在形態を知ることは、セシウムを含む焼却灰を最終処分場で管理する上で重要である。本研究では安定セシウムを人工的に添加した廃棄物を焼却して得られた焼却主灰を用いて逐次抽出を行い、焼却主灰中のセシウムの存在形態の推定を試みた。逐次抽出実験の結果、水溶性セシウムを除くと、難溶解態セシウムの割合は平均で73%であった。難溶解態の割合は、廃棄物の種類、一次空気比、ケイ酸添加に影響を受け、二次空気比、廃棄物に含まれるセシウム化合物の種類には影響を受けなかった。ケイ酸を添加することで難溶解態の割合が大きくなることから、土壌を多く含む廃棄物の焼却は焼却灰からのセシウム溶出を抑制すると考えられた。
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© 2013 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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