抄録
産業廃棄物の排出事業者に提出を課している実績報告を用いて、積み上げによる産業廃棄物のフローの把握手法を提案するため、様式の調査と既存手法による調査結果との比較を行った。その結果、次の3点の結果が得られた。①交付等報告の様式に発生量(自社中間処理前量、委託前中間処理方法、処分受託先中間処理方法、処分受託先中間処理方法、再資源化も含む処分受託先最終処分方法を加えること等を提案した。②実績報告の変更後の様式を用い、委託量を交付等報告で自己処理量を多量排出報告で産業廃棄物のフローを把握する手法を提案した。③実績報告を集計したものと、従前の産業廃棄物実態調査によるものを比較した結果、概ね一致することを確認した。