廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第28回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A1-2-O
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A1 ごみ発生・排出抑制
ごみゼロをめざす住民行動の促進要因 -福岡県大木町アンケート分析-
*譚 喬尹近藤 加代子菊澤 育代渡邉 奈月
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抄録

生ごみ、古紙・古布、プラスチックという行政主導の資源化物については、環境意識・行動、分別排出行動を容易にする仕組み、地域の社会関係資本等が効いていた。特に環境意識・行動に含まれるリユース・リデュース行動が行政主導の循環行動に最も強く効いていたのは、リサイクル活動の意義がごみ減量であるという意識の浸透とともに、手間がかかるリサイクルよりもごみそのものを減らすべきと言う意識が醸成されているのではないかと思われる。 自発的な循環行動でのリユース・リデュース行動、リサイクル商品の購買、液肥利用産品購買では、ごみ減量だけでなく、循環のまちづくりへの積極的な関わりや関心が関係していた。 大木町のごみゼロの大幅なごみ減量・リサイクルの進展には、環境意識の醸成、行動の容易さを支える仕組み、地域社会関係資本、まちづくりが大きく寄与していると考えられる。

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© 2017 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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