廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第29回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A2-8
会議情報

A2 ごみ発生・物質フロー
アンケート調査に基づいたスプレー缶及びカセットボンベのフローとストックに関する考察
*常光 俊行矢野 順也片岡 蘭人阪本 芳大水原 詞治奥田 哲士酒井 伸一浅利 美鈴
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
本研究では平時・災害時のスプレー缶・カセットボンベのフローとストック変化を明らかにすることを目的に、既報のインターネット調査ならびに新たに熊本地震の被災地域で実施したポスティングによるアンケート調査調査を用いて推定した。その結果、カセットボンベの購入本数は被災地の方が多い傾向を示した。熊本市の廃棄本数は全国の約1.8倍となり、災害時には平時以上の廃棄量を見込んだ対応の検討が求められる。また、使用済退蔵ストックも熊本市が最も多く、使用済みカセットボンベの一部は廃棄されずに家庭内に退蔵されやすい傾向が見られた。スプレー缶の購入本数も被災地の方が多い傾向を示した。家庭内ストックについては、未使用買い置きストックが、使用済退蔵ストックや使用中製品よりも多いことが分かった。平時から分別回収システムを整備しておくことで、こうしたストックを低減させておくことが重要である。
著者関連情報
© 2018 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
前の記事 次の記事
feedback
Top