天神祭は大阪で催される大規模な祭で、毎年130万人以上が訪れ多量のごみが排出される。既報のとおり2016年に現状調査を実施し、2017年にこの問題に係わる多様なステークホルダーが集まり「天神祭ごみゼロ大作戦実行委員会」を組織し協働でごみの減量活動を開始した。第3報目の本報は2年目の活動の成果報告である。初年度に比べて、活動区域は川沿いの距離を5倍(4500m)、ボランティアののべ人数も1.8倍(1494人)、エコステーションの数は2.7倍(38カ所)と拡大した。2年目は、エコステーションで7.2tのごみを集めて、その46%を焼却せずにリデュース、リユース、リサイクルすることができた。また、祭全体での廃棄物量は前年に比べて30%減少した。都会で不特定多数が130万人規模で集まる祭においても、エコステーション活動によってごみや資源の回収が可能だということが実証できた。