廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第30回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A1-2-O
会議情報

A1 ごみ発生・排出抑制
長井市における20年間の生ごみ分別収集量の変遷と人口動態が及ぼす影響
*河井 紘輔楠部 孝誠岡山 朋子
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

山形県長井市では持続可能な農業や土づくりを目的に、生ごみの分別収集が開始され、コンポストセンターで生ごみを処理、製造された堆肥は市内の田畑で利用されている。本研究では、長井市における生ごみ分別収集量の変遷を人口動態の観点から考察することを目的とした。中央地区推計人口は1998年から2017年までの20年間で15.5%減少したのに対し、生ごみ分別収集量は65.1%減少し、生ごみ収集量の減少が際立っていた。仮説のひとつとしては2000年以降の中央地区への転入者の多くは生ごみ分別に参加していない可能性があった。転入者は民営の集合住宅に借家として居住し始める傾向が推察された。転入者の多くが単身者や共働き家庭に該当するのであれば、転入者の多くの生ごみ分別への参加意図は低下すると考えられた。

著者関連情報
© 2019 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
前の記事 次の記事
feedback
Top