主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第30回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 30
開催地: 東北大学川内キャンパス
開催日: 2019/09/19 - 2019/09/21
本研究では、迷惑施設と捉えられがちな喫煙所が人通りの多い駅前商店街で存続できている要因について考察する。灰皿を設置する商店街の現地踏査を実施した後、灰皿を設置している「A地区の環境を考える会」のメンバーと、中野区都市基盤部担当者にインタビューを実施した。また会が主催する清掃活動への参与を通して、インタビューで得られた結果の検証を行った。A商店会で灰皿が存続する要因として、①顔の見える美化活動をとおした住民間の信頼関係、②区の方針や条例などの関係法令と齟齬がない活動方針、③灰皿を設置した場合としない場合を比較した実績の存在(灰皿を設置する合理的な根拠)、④「環境を考える会」会長のリーダーシップと会員のメンバーシップ、設置場所に関して⑤私有地という個人的活動が成立しやすい場所の存在、が挙げられることが示唆された。