主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第30回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 30
開催地: 東北大学川内キャンパス
開催日: 2019/09/19 - 2019/09/21
SDG12.3研究会では、家庭から排出される食品ロスとは、「未利用食品(手付かず食品)」と「食べ残し」であると定義し、その細分類を設定した。この食品ロス分類に基づいて、2018年に東京都X区において、家庭系可燃ごみ細組成調査を夏冬試行した。その結果を報告するとともに、食品ロス実態把握調査としての妥当性を検証する。
12月調査時の未開封食品の全体に占める割合は2.7%であった。X区のごみ排出実態調査結果を鑑みると実態と大きくはかけ離れていないと言える。12月に実施された京都府精華町のごみ細組成調査結果のうち、肉類などの多量排出サンプルを除いた集計結果と比較すると、X区の12月の結果と近似する。X区の調査結果の妥当性が補完されると考えられる。
調査時、分類項目について大きな混乱はなかった。分類方法としても一般に理解しやすく、食品ロス削減施策を講じるに際しても有効であると考えられる。