廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第30回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A3-5-O
会議情報

A3 食品ロス
都市部の家庭から排出される食品ロスの実態把握調査
*岡山 朋子山川 肇渡辺 浩平
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

SDG12.3研究会では、家庭から排出される食品ロスとは、「未利用食品(手付かず食品)」と「食べ残し」であると定義し、その細分類を設定した。この食品ロス分類に基づいて、2018年に東京都X区において、家庭系可燃ごみ細組成調査を夏冬試行した。その結果を報告するとともに、食品ロス実態把握調査としての妥当性を検証する。

12月調査時の未開封食品の全体に占める割合は2.7%であった。X区のごみ排出実態調査結果を鑑みると実態と大きくはかけ離れていないと言える。12月に実施された京都府精華町のごみ細組成調査結果のうち、肉類などの多量排出サンプルを除いた集計結果と比較すると、X区の12月の結果と近似する。X区の調査結果の妥当性が補完されると考えられる。

調査時、分類項目について大きな混乱はなかった。分類方法としても一般に理解しやすく、食品ロス削減施策を講じるに際しても有効であると考えられる。

著者関連情報
© 2019 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
前の記事 次の記事
feedback
Top