主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第30回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 30
開催地: 東北大学川内キャンパス
開催日: 2019/09/19 - 2019/09/21
本稿では、新たに提案した食品廃棄物組成分析手法に基づいて農業地区の組成調査を行うとともに、一時多量排出の食品ロスに注目し、その組成への影響と平均的排出数の推計について検討した。その結果、食品廃棄物中の食品ロスの割合は50.4%で、他自治体の数値と比較して多いが、過去の精華町の農業地区と比較すると同程度であった。一時多量排出の食品ロスとして、多量の自家栽培野菜等が92袋中3袋あり食品廃棄物の6%を占めた。またその他の多量の手つかず食品が入った袋が5袋あり、手つかず食品の約5割を占めた。また質問紙調査により1回の収集日に排出される多量の自家栽培野菜の袋数を推計したところ、6袋と概ね近い値を得た。ただし組成調査のサンプルに含まれていたのは比率的にはその半数で、そのことが前年度調査と比べて自家栽培野菜等の割合が小さいことにつながった可能性が示唆された。