廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第30回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A3-6-O
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A3 食品ロス
農業地区の食品ロスの組成:多量の未利用食品を含むごみ袋の影響
*山川 肇岡山 朋子渡辺 浩平小泉 春洋齋藤 友宣澤田 和郊城 洋介
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抄録

本稿では、新たに提案した食品廃棄物組成分析手法に基づいて農業地区の組成調査を行うとともに、一時多量排出の食品ロスに注目し、その組成への影響と平均的排出数の推計について検討した。その結果、食品廃棄物中の食品ロスの割合は50.4%で、他自治体の数値と比較して多いが、過去の精華町の農業地区と比較すると同程度であった。一時多量排出の食品ロスとして、多量の自家栽培野菜等が92袋中3袋あり食品廃棄物の6%を占めた。またその他の多量の手つかず食品が入った袋が5袋あり、手つかず食品の約5割を占めた。また質問紙調査により1回の収集日に排出される多量の自家栽培野菜の袋数を推計したところ、6袋と概ね近い値を得た。ただし組成調査のサンプルに含まれていたのは比率的にはその半数で、そのことが前年度調査と比べて自家栽培野菜等の割合が小さいことにつながった可能性が示唆された。

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© 2019 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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