廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第30回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: E3-4-O
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E3 浸出水・発生ガス(1)
脱塩剤と飛灰不溶化剤が浸出水水質に与える影響
*為田 一雄宋 雨霖内田 正信花嶋 孝生厳 厚亮樋口 壯太郎
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抄録

我が国では埋立処分される廃棄物に占める焼却残渣の割合が大きく、浸出水水質への影響については脱塩剤や飛灰の不溶化剤に起因すると言われている。これまでの研究では、脱塩剤、不溶化剤の組み合わせでは脱塩剤の種類にかかわらず不溶化剤を用いるとCOD、T-N濃度が高濃度化することを確認している。また、高反応型石灰に含まれるTOCの溶出が要因であるとしている。しかし、浸出水水質への脱塩剤と不溶化剤の影響度合いについて明らかなっていない。今回の研究では、脱塩剤及び不溶化剤の成分分析を行い、更に廃棄物1t当たり浸出水への影響要因の検討を行った。その結果、PIP系では全ての脱塩剤でPIP系が大きく、リン系ではCODに関しては不溶化剤が、T-Nに関しては脱塩剤が大きいことが確認でき、リン系のT-N以外は浸出水水質への影響要因としては、不溶化剤が大きいことが確認できた。

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© 2019 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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