天神祭は大阪で催される大規模な祭で、毎年130万人以上が訪れ多量のごみが排出される。「天神祭ごみゼロ大作戦」による活動3年目の2019年は、出だしが遅れ、ボランティア数も関与したごみや資源の量も大幅に減った。全体の運営とは別に、ペットボトルに関する調査も実施した。天神祭のエコステーションで回収した1098本のボトルのJANコードをバーコードリーダーで読み取った。ペットボトルの種類は、280種類以上あり、露店商が販売している種類を大きく上回る。また、約1割のペットボトルには、コンビニ等の会計済みテープが貼られていて、露店で売られたものではない。ペットボトルは広域に運ばれるので、捨てられた場所の関係者だけでなく製造者などが加わった回収が求められる。ペットボトルの45.8%はお茶、水、スポーツドリンクが入っていたもので、熱中症予防のための給水対策によりペットボトルを減らせる可能性がみえた。