主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第31回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 31
開催地: Web開催 北海道大学工学部
開催日: 2020/09/16 - 2020/09/18
牛ふんメタン発酵消化液及びバイオガス発電排ガスの有効利用方法として土着微細藻類の培養に着目し、CO2ガスの気液平衡による培養液のpH制御及び炭酸供給の実験を行い、培養器の気相へのCO2供給量を大きくすることで、CO2ガスの気液平衡により培養液のpHを9以下に制御でき、土着微細藻類の増殖速度が向上することを確認した。また乳牛100頭規模での消化液、バイオガスプラントでの発電排ガス量を推計し、実験で得られた培養に関するパラメータを用いて、実規模での培養槽でのpH平衡、栄養塩の物質収支を計算した結果、消化液を希釈した培養液の滞留時間を制御することで、発電排ガスや消化液は量的に制約にならず、気液平衡によるpH制御、栄養塩供給が可能であると示唆された。