主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第31回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 31
開催地: Web開催 北海道大学工学部
開催日: 2020/09/16 - 2020/09/18
持続可能な開発目標(SDGs)に向けて多くの企業が再生可能エネルギーの推進等、独自の取り組みを強化している。これまで鹿島建設では、有機系廃棄物からバイオガスおよびエネルギーを効率よく発生させる、独自の高温固定床式メタン発酵技術を提供してきた。
適用分野をさらに広げるため、本報では、ビールの製造過程で発生するビール粕のメタン発酵特性の把握と、その他の副産物も同時処理した場合の発酵特性の把握を行った。
試験装置を用いて連続処理試験を実施した結果、ビール粕を用いたメタン発酵試験では、8日以上の滞留時間で60 %以上の分解率と、約100 Nm3/t原料のガス発生量を確認した。また、工場で発生する副産物を混合した試験では、より多くのバイオガスを得られることも確認した。このように高温固定床メタン発酵技術のビール粕および副産物への適用可能性を確認し、持続的な社会形成に資する知見が得られた。