廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第31回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A2-4-O
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A2 物質フロー分析
日欧中におけるポリ塩化ビニルの二次資源の類型:二次埋蔵量、潜在廃棄物量
*三俣 陽太郎Ciacci LucaTao Wang橋本 征二
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抄録

プラスチックは加工性が高く、合成方法などによって様々な特性を有することから、多くの製品の原材料となっている。しかし、燃焼するとCO2の排出源となること、自然界に排出されると生態系に影響を及ぼすことなどから、その循環的な利用が望まれている。中でもポリ塩化ビニル(PVC)は、劣化が起こりにくい等の特性から、マテリアルリサイクルに適しているとされる。本研究では、二次資源の類型の考え方をPVCに適用し、経済社会に存在するPVCのうち二次資源として利用可能な量(二次埋蔵量)や処理が必要となる量(潜在廃棄物量)を推計し、日本・欧州・中国間での比較考察を行った。その結果、各地域の二次埋蔵量は、日本が約8,150千t、欧州が約51,656千t、中国が約4,570千tと推計され、これは同年の需要量のそれぞれ約9倍、約10倍、約0.4倍に相当すること等を示した。

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© 2020 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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