主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第31回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 31
開催地: Web開催 北海道大学工学部
開催日: 2020/09/16 - 2020/09/18
廃棄物処理施設においては、衛生処理や環境負荷の低減という側面に加え、高効率発電が求められている。一般廃棄物処理施設において高効率発電を行うための廃熱ボイラ蒸気条件は4MPa×400℃が一般的であるが、近年、より高効率な発電を目指し、蒸気条件のさらなる高温高圧化が求められている。
廃棄物処理施設における廃熱ボイラの高温高圧化において、最大の技術的課題はボイラ材料の高温腐食であり、6MPa×450℃ボイラを設計するためには経験のない運転条件における腐食環境を把握する必要がある。
当社はこれまでの高温腐食に対する取り組みによって得られた減肉予測手法、腐食環境予測手法、プローブを用いた模擬試験結果をもとに6MPa×450℃ボイラを設計する手法を確立し、実機の施工・運転を開始した。
現在稼働中の6MPa×450℃ボイラは安定して稼働をしており、今後長期にわたって腐食挙動を注視していく。