廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第31回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: D4-5-O
会議情報

D4 発電・熱利用
廃棄物焚き高温・高圧ボイラ(6MPa x 450℃)の実用化
*田中 瑛智神山 直樹長 洋光野口 学
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

廃棄物処理施設においては、衛生処理や環境負荷の低減という側面に加え、高効率発電が求められている。一般廃棄物処理施設において高効率発電を行うための廃熱ボイラ蒸気条件は4MPa×400℃が一般的であるが、近年、より高効率な発電を目指し、蒸気条件のさらなる高温高圧化が求められている。

廃棄物処理施設における廃熱ボイラの高温高圧化において、最大の技術的課題はボイラ材料の高温腐食であり、6MPa×450℃ボイラを設計するためには経験のない運転条件における腐食環境を把握する必要がある。

当社はこれまでの高温腐食に対する取り組みによって得られた減肉予測手法、腐食環境予測手法、プローブを用いた模擬試験結果をもとに6MPa×450℃ボイラを設計する手法を確立し、実機の施工・運転を開始した。

現在稼働中の6MPa×450℃ボイラは安定して稼働をしており、今後長期にわたって腐食挙動を注視していく。

著者関連情報
© 2020 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
前の記事 次の記事
feedback
Top