廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第31回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: E2-4-O
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E2 最終処分場の維持管理・モニタリング
比抵抗モニタリングを用いた汚染水浄化層の有効性の確認
*宮田 匡人香村 一夫
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抄録

地下水汚染を防止する方策の一つしてPRB工法が実施され、浄化効果の確認には、観測井戸における水質調査の結果が用いられることが多い。しかし観測井戸の設置には費用がかかり、井戸だけでは吸着層の効果を広範囲に知ることは難しい。

そこで本研究では、吸着層の効果を検討するために比抵抗モニタリングの適用を考えた。比抵抗の変化を用いることで、非破壊で簡便に地下の性状変化の概略を把握できると考えられ、さらに浄化層の効果まで知ることができる。

以上のことを実証するため、まずカラム実験で汚染溶液をカラム内に流動させながら、カラムの比抵抗と流出溶液の電気伝導度を測定し、検討した。これにより吸着層(活性炭)によるCd吸着が確認され、カラムの比抵抗は増加し、流出溶液の電気伝導度は減少したことが考えられる。

次に土槽実験ではPRB層を作製し、模擬地下水を再現したことで吸着層の効果を比抵抗でモニタリングした。

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© 2020 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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