廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第31回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A4-5-O
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A4 産業廃棄物
廃プラスチック類の都道府県別排出量の変遷と他の産業廃棄物排出量との関係
*稲葉 陸太
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抄録

本研究では、産業廃棄物系の廃プラスチック(産廃プラ)の都道府県別の排出量について平成20年から平成30年までの平均値を求めた結果、愛知県が最大であった。時系列でみると、全国的には平成24年度頃に減少し、その後増加していた。つぎに、排出量が最大で時系列の変動が大きかった愛知県に注目し、産廃プラ以外の産業廃棄物の排出量と比較検討した。排出割合(平成20年度から平成30年度までの平均)でみると、汚泥(48%)が最大で、次いでがれき類、動物のふん尿、ばいじん、鉱さい、金属くずとなり、プラスチック類は7番目の大きさ(2%)であった。時系列でみると、産業廃棄物全体としてはわずかに減少傾向、汚泥とばいじんは横ばい傾向、がれき類と動物のふん尿は減少傾向、および金属くずは平成27年度や平成29年度に大きく増加した。プラスチック類は減少傾向だが平成27年度や平成29年度に大きく増加する挙動を示した。

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© 2020 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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