本報告では、小学校におけるごみに関する授業が保護者のごみ捨て時の行動にどのような影響を与えているか、小学生は小学校のごみに関する授業で学んだことのうち何を保護者に伝えているかについて、福島県会津美里町を例に、ごみに関する授業を受けた小学生とその保護者へのアンケート調査によって検討したものである。その結果、ごみに関する授業が小学校で行われている8-9月に、ごみの出し方や分別について子供と話し合いをした保護者は67%であった。そして、ごみに関する授業と同時期にごみの出し方や分別について小学生と保護者で話すことは、約半分の保護者のごみ捨て時の行動を変化させうることが伺われた。また、アンケートにおける自由記述のテキストマイニングから、ごみに関する授業によって、町が抱えるごみに関する問題について小学生は分かったとしているが、そのことは保護者には共有されていないことも伺われた。