廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第35回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A6-2-O
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A6 食品ロス
消費者の食品ロス削減行動を促すゲーミング・シミュレーションの動向
*荻野 慎吾市川 学
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抄録

食品ロスは平成27年に国際連合で採択された「持続可能な開発目標」のターゲットの1つに盛り込まれるなど、国際的に削減の機運が高まり続けている。本論文では、消費者の食品ロス削減行動を促すためのゲーミング・シミュレーションの動向を把握することを目的として、簡易的なシステマティックレビューを行った。先行研究より、家庭系食品ロスに関する消費者の行動と介入を整理し、特に、コミュニケーションと密接に関連するゲーミング・シミュレーションに着目した。文献レビューにより、冷蔵庫内の整理、食品の記憶保持、食品供給チェーン管理、食育を題材とした4つの研究を比較・分析し、それぞれが異なるターゲット層に対して消費者の食品ロス削減行動を促していることが確認された。特に、ゲームを用いた教育が記憶保持や意識向上に効果的であるが、年単位のより長期的な効果を追跡していないことが課題であると結論づけた。

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