女子短大生の日頃の運動対応能, 特に呼吸・循環能力を知る目的で実施した.無作為に抽出した女子学生16名に, 自転車エルゴメーターで漸増負荷運動を実施することにより, オールアウト時の各個人の呼吸代謝指標を求めた.各人の最大酸素摂取量は文献値と一致した.運動負荷試験の結果を運動歴の有無やBMI(Body Mass Index)により分類し, 呼吸代謝指標の各項目について各群間で有意差を調べた.その結果「運動歴有」の群と「運動歴無」の群の間に有意差があり, 運動による呼吸, 循環能力の差が認められた.しかしながら, BMIで分類した肥満群(BMI24.2以上)と標準群(BMI19.8以上24.2未満)との間には一部の項目しか有意差を認めることができなかった.