流通研究
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S&OP の実現要因
―カルビーの事例考察から―
秋川 卓也
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2014 年 17 巻 1 号 p. 1-21

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抄録
 消費者嗜好の多様化が進み、急速に変化していく市場環境では、サプライチェーンマネジメント(Supply Chain Management)の課題の多くは、需要量と供給量の不均衡による需給リスクの回避や軽減に集約される。現在、需要と供給の均衡を管理する手法として S&OP(Sales and Operations Planning)が世界的に注目を浴びているが、日本では成功例は少ない。S&OP の実現要因に関する研究が皆無であることに鑑み、本論文は需給管理が難しい加工食品業界で S&OP を実現させたカルビーの事例から、その実現要因の考察を行う。特に、特売の存在が S&OP の障害となるが、その問題を営業担当者と小売業者の関係で考察した上でリサーチクエスチョンを設定し、リサーチクエスチョンに応える形で S&OP 実現のインプリケーションを提示する。
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© 2014 日本商業学会
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