2025 年 27 巻 4 号 p. 21-35
本研究は日本の地域企業によるプレイス・ブランディングの取り組みに着目し,プレイス・ブランディングにおける主要なアクターとしての地域企業の役割を中心に精緻化する。具体的には,山形県の清酒製造企業を事例として,地域(高等学校)との協働による新たなものづくりの取り組みを分析対象とした。分析手法としては事例研究とSCAT(Steps for Coding and Theorization)を用いた。その結果,地域プラットフォーム上のアクターとして地域企業のダイナミック・ケイパビリティと,持続可能な開発のための教育(ESD)における役割が明らかになった。