流通研究
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マーケティング行動からみた小売業による需要創造
明治期百貨店の経営行動を考察対象として
坂川 裕司
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2004 年 7 巻 1 号 p. 33-44

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抄録
本稿では明治期百貨店を取り上げ、欧米百貨店の販売技術や経営思想が当時、どのようにして日本市場で具体化されていたのかを資料をもとに考察する。以下、明治期の呉服業界で百貨店経営を積極的に取り入れた三井呉服店に焦点を当て、小売業による需要創造を目的としたマーケティング行動を分析する。本稿全体を通じて、そのマーケティング行動が欧米百貨店の単なる模倣ではなく、日本の流通システムにおける革新であったことを主張する。
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