主催: 一般社団法人 日本機械学会
会議名: 生産システム部門研究発表講演会2016
開催日: 2016/03/14 -
多段階生産・在庫システムは多くの在庫点をもつ。それら各在庫点での最適在庫水準を理論とシミュレーションによって決定する比較的シンプルな最適化法が提案されている。この最適化法は、各在庫点において許容品切れ率を設定し、シミュレーションを行って得られた在庫量の度数分布を用いて、各在庫点での最適な在庫水準をローカルに調整する方法である。しかし、現実には許容品切れ率、単位保管費用、単位品切れ費用の間の関係を理論的に検討することなく使用されている。本研究では、許容品切れ率、単位保管費用、単位品切れ費用の間に理論的整合性がない場合の問題点を考察し、数値実験を行ってアルゴリズム使用上の留意点を示す。