抄録
本研究は、在宅重症心身障害児(者)(以下、重症児(者))の「医療処置(気管切開・胃瘻・人工呼吸器を実施・導入すること)」を決断した母親が、「医療処置」を決断するときとその後にわたり、医療者にどのような支援を求めているかを明らかにすることを目的とした。研究方法は、「医療処置」を決断した経験を持つ、あるいは、実施予定のある在宅重症児(者)の母親6名に、フォーカスグループインタビュー法を用いた。その結果、母親は決断時に「相談できる人や場の提供」を必要としており、決断を支える人として訪問看護師、ピアサポーター、セカンドオピニオンを挙げ、その活用への支援を医療者に期待していた。さらに医療処置に関する「学習会」を、家族を含めて行うことを求めていた。