日本重症心身障害学会誌
Online ISSN : 2433-7307
Print ISSN : 1343-1439
症例報告
Ceftriaxone投与に伴う偽胆石症を呈した重症心身障害児(者)の一例
岡崎 哲也, 齋藤 貴志, 斎藤 義朗, 小牧 宏文, 中川 栄二, 須貝 研司, 佐々木 征行
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キーワード: 偽胆石, ceftriaxone, 胆石発作
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2014 年 39 巻 1 号 p. 105-111

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抄録
Ceftriaxone(以下、CTRX)の投与後、一過性に胆嚢内に胆石様物質(偽胆石)が出現することが知られている。通常、数日程度で無症状のまま消失するが、われわれは、CTRX投与による偽胆石により胆石発作様の症状が出現し、さらに投与中止後長期間偽胆石が残存した症例を経験した。低酸素性虚血性脳症後遺症の大島分類1、常時人工呼吸器管理中の19歳女性で、5回の感染機会にCTRX投与を行った。CTRX投与から1カ月半後の腹部CTで胆嚢内に偽胆石を多量に認め、その後胆石発作様の症状が出現した。その後は無症状で経過したが、最終投与から4カ月後も、胆嚢内に多量の偽胆石を認めた。胆石発作様の症状が出現したこと、偽胆石が長期間残存したことの原因として、経管栄養により胆汁排泄能が低下していたこと、広範な中枢神経障害から、胆汁排泄に関する神経性調節の障害を有する可能性が考えられた。重症心身障害児(者)では、通常は無症状で改善する偽胆石でも症状を来す可能性があり、CTRXを使用する際には注意を要する。
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© 2014 日本重症心身障害学会
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