日本重症心身障害学会誌
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O-1-C09 コロニー中央病院における初期臨床研修医受け入れの現状と効果の検証
吉田 太丸山 幸一長谷川 桜子麻生 幸三郎三浦 清邦
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2014 年 39 巻 2 号 p. 243

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抄録
はじめに 当院のような障害児(者)医療に特化した病院で年々多様化する医療ニーズに答えるには、市中の総合病院との連携が重要であるが容易ではない。その背景の一つに一般勤務医師の障害医療に対する、いわゆる「食わず嫌い」が考えられる。当院は2004年に始まった新臨床研修医システムの協力型臨床研修病院(地域医療)として、近隣の二つの基幹病院から卒後2年目の研修医(毎年20〜30名)全員を1週間のカリキュラムで受け入れている。内科・小児科系、外科系、精神科系をローテート(外来診療や一般病棟、重症児者病棟の見学、講義など)し、研修の前後でアンケートをとっている。また、一昨年には上記の2病院を含む周辺の4基幹病院の全勤務医師を対象とした障害医療に関する意識調査も行ったのでその結果も鑑みて報告する。 対象と結果 研修直後のアンケートでは多くの医師が障害医療に理解と共感を示していた。一方、基幹病院調査では医師経験5年以下の回答者は合計101名(全体の28.7%)であった。当院での臨床研修の経験の有り(A群61名)と無し(B群40名)で障害児者医療に対する認識の違いを検討したところ、関連知識を問う項目で「大島分類」「広範性発達障害」「ノーマリゼーション」などの用語についてはA群で理解度が高かった。診療受け入れ意向に関しては両群に大きな差はなく、今後の課題として具体的な患者情報提供やコメディカルの理解と協力などが挙げられた。 考察 患者受け入れに関しては個人の意向以外の要因もあり、初期臨床研修が一概に結果にはつながらないと考えられた。しかし、研修後数年が経過しても障害医療に対する理解度では一定の効果は持続していた。若手医師はそれぞれの病院で第1線を担う貴重な存在であり、彼らが障害医療の現場に触れ理解を深めるための仕組みとして、初期臨床研修システムに障害児(者)医療を組み込むことは意義深いと思われる。
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© 2014 日本重症心身障害学会
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