日本重症心身障害学会誌
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O-1-C17 重症心身障害児に対する胃瘻からのミキサー食を用いた半固形食短時間摂取法の有用性
高見澤 滋
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2014 年 39 巻 2 号 p. 247

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抄録
はじめに 胃瘻栄養を行っている重症心身障害児(者)に対して、近年、液体栄養剤を半固形化して短時間で投与する方法が行われ、投与時間の短縮、便性の改善、胃食道逆流症の軽減などその有用性が報告されている。液体栄養剤の中には一部の微量元素を含まないものがあり、それらの微量元素を含有する半固形状栄養剤が市販されるようになってきたが、多くは食品(非医薬品)であるため購入費用増加という問題が生じてきた。当院ではこれらの問題点を解決するため、胃瘻から投与する半固形状栄養剤としてミキサー食を積極的に使用している。これまでにミキサー食を用いた胃瘻からの半固形食短時間摂取法(本法)を行った症例を分析しその有用性を検討したので報告する。 対象と方法 2008年7月から2013年2月までに本法を導入した66例の重症心身障害児(者)を対象とし、完全移行群(A群:半固形食のみ)21例、液体栄養剤併用群(B群:半固形食+液体栄養剤併用)45例の2群に分け診療録を後方視的に分析した。 成績 本法開始時の年齢、体重の中央値はA群、B群で5.9歳、7.1歳、12.6kg、15.7kgであった。開始時1回量および半固形食1回投与量が開始前の液体栄養剤1回投与量と同量に達するまでに要した日数の中央値はA群、B群で80ml、100ml、28日、28日であった。1日の胃瘻栄養所要時間の中央値は開始前/後でA群5.5時間/1.0時間、B群6.0時間/2.5時間であった。本法施行回数の中央値はA群で1日3回、B群で2回であった。A群21例中16例では胃瘻栄養のすべてがミキサー食になった。ミキサー食を開始することで泥状、水様便はA群で14例から3例、B群で24例から7例に減少し、普通便の症例はA群で2例から12例、B群で11例から26例に増加した。 結論 本法の導入により投与時間の短縮化、便性状改善による介護者の負担軽減が得られ、患者および家族のQOLは向上した。
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© 2014 日本重症心身障害学会
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