日本重症心身障害学会誌
Online ISSN : 2433-7307
Print ISSN : 1343-1439
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O-2-B31 慢性低体温のある重症心身障害児(者)の特徴
佐野 のぞみ米衞 ちひろ松藤 まゆみ吉留 幸一岡本 真道楠生 亮
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2014 年 39 巻 2 号 p. 260

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抄録
目的 重症心身障害児(者)(以下、重症者)の中には体温調節障害の合併症がみられる。体温調節障害の原因や特徴に関してはいまだ不明な点が多く、文献的にも記載は少ない。当院入院中の重症者で経験した体温調節障害の中で、慢性低体温症の3症例の臨床症状等の検討を行った。 対象と方法 当院に入院中の重症者116名の1年間の体温記録を調べた。1日の中で、35度未満の記録のある日数を調べた。その日数が1年間の5%以上を占める重症者を慢性低体温症と考え、臨床症状や検査結果を検討した。 結果 症例1:5歳男。原疾患:重症新生児仮死後。現症:脳性麻痺GMFCS level5、呼吸不全、嚥下障害、視力障害、最重度知的障害、症候性局在関連性てんかん。全身状態:体重:20.5kg。注入量は1日290Cal。低体温の日数:320日/365日。 症例2:13歳女。原疾患:生後1カ月時にうつぶせ寝で呼吸停止で発見。現症:脳性麻痺GMFCS level5、呼吸不全、嚥下障害、視力障害、最重度知的障害、症候性局在関連性てんかん。全身状態:体重:28kg。注入量は1日480Cal。感染症や脱水時には平常よりは体温と心拍数が上昇する。低体温の日数:166日/365日。 症例3:26歳男性。原疾患:2歳時の頭蓋内出血。現症:脳性麻痺GMFCS level5;呼吸不全、嚥下障害、視力障害、最重度知的障害、症候性局在関連性てんかん。全身状態:体重:24.3kg。注入量は1日270Cal。低体温の日数:25日/365日。 考察と結論 慢性低体温症の3症例は脳幹を含む広範囲な中枢神経障害を認め、必要摂取カロリーは少ない。感染症や脱水時には平常よりは体温と心拍数が上昇することがあるので、バイタルサインズの変化が異常の発見のきっかけになることがある。
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© 2014 日本重症心身障害学会
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